13日、ニコニコミュージカル第10弾「音楽劇 千本桜」の公開舞台稽古が行われ、主演の加藤和樹、AKB48の石田晴香と市川美織が囲み取材に応じた。
本作のベースとなったのは、ニコニコ動画で公開され再生数が500万回を超えた、初音ミクの人気楽曲「千本桜」。今なお大正時代が続くパラレルワールドで、新帝都・桜京(おうきょう)を舞台に、その象徴である千本桜を巡る陰謀と物語が展開される。
石田が演じるのは、初音ミクにちなんだ帝都の平和を守る桜小隊の隊員・初音未来役。「ニコニコ動画が大好きで、生放送もよく観ています」という石田は、生中継されたこの日の舞台稽古に対する視聴者の反応がやはり気になるようで、「合間にコメントを見たりして、ちょっとここを改善しようだとか思いました」とさっそく明かし、ニコ生ならではの双方向コミュニケーションを体感できたことに満足気なと笑顔を見せた。
一方で「今回が初めての舞台でそれがまず緊張して、『千本桜』という楽曲も好きだったし、初音ミクちゃんをやらせて頂くのがすごく嬉しくて、ほんと緊張と周りの目が気になります」と、やはり精神的重圧は相当であった模様。しかし世界的人気を誇るミク役への挑戦については、「私が大好きな、私なりのミクちゃんを演じられたら」と語り、AKBで鍛えられた舞台度胸のよさを感じさせた。
同じく初舞台の市川も、「リアルタイムで観ている方の心情が見られるので、私たちの研究材料になるというか。毎回コメントが楽しみです」と、ニコ生ならではの反応に魅了されたようだったが、「でもあまりコメントで変えるんじゃなくて、演出家さんが変えようと言ったら変えるんだよ」と共演者から指摘を受け、「そこは分かってます」とほがらかに答え、妹的雰囲気を発していた。
座長でミュージカルなど舞台経験豊富な加藤は、初舞台となる石田と市川に、「楽しむことが一番。初舞台の初日っていうのは一生に一回しかないし、一生ものにしてほしい」と語り、本作で演じる青年将校さながらに、男らしくアドバイスを送っていた。
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